2025/08/18 出産祝い

出産祝いは、新しい命の誕生を祝うもので、贈られる側はもちろん、贈る側にとっても大変嬉しいものです。
贈るお品はもちろんですが、品物にかける「のし」についても、きちんとマナーに沿ったものにすることは、社会人にとっての常識です。
間違ったマナーで贈ってしまったら、お祝いの気持ちは充分なのに、相手にその気持ちが伝わらないこともあります。
ここでは、知らないと恥ずかしい出産祝いの「のし」について、正しい書き方など「のし」にまつわる正しいマナーについてご紹介いたします。
そもそも出産祝いとは?
どんな意味と目的があるのでしょうか?
出産祝いは、新しい命の誕生を祝い、贈る側、受け取る側双方が、喜びを分かち合うために贈るものです。
生後7日目の「お七夜」を過ぎてから1ヶ月のお宮参りまでの間に贈るのが良いとされています。
赤ちゃんが無事に生まれてきたことのお祝いと、出産した母親へのねぎらい、家族が増えたご家族へのお祝いと、赤ちゃんの成長を願い贈ります。
そのため、赤ちゃんが使うものやママが使うものなど実用的なものが一般的です。
お品のほかに現金を贈る場合もあります。
出産祝いは、出産後に贈るため、母子ともに落ち着いてから贈るのがマナーですが、先方の状況に応じて、贈る時期や贈るもの、贈り方などを考えましょう。
先方に気を遣わせないこと、負担をかけないことがポイントです。
贈りものにかける「のし」。
「のし」は、贈りものに添える飾りとして日本の贈答文化においては重要な役目を担っています。
本来は、「のし鮑」という、鮑を薄く伸ばして乾燥させたもので、長寿や縁起の良いものとして贈りものに添えられていました。
現在では、その「のし鮑」を模した紙製の飾りを「のし」と呼んでいます。
「のし」には、水引と呼ばれる装飾がつけられます。
水引は、和紙をこより状にして、水糊で固めたものです。
結び方や色、本数によって、それぞれ意味合いが異なります。
未開封であると贈り先に知らせるためのものであり、魔除け、人と人との結びつきを表しているとされています。
現在、贈りものには水引をのし紙に印刷したものが使われています。
出産祝いには、紅白の水引が印刷された「のし」を使用します。
紅白は、古くから祝いごとに用いられており、贈り主の喜びの気持ちが伝わる組み合わせです。
相手が誰であれ、安心して使うことができます。
水引の本数にも注意が必要です。
一般的なのは「5本」です。
友人や職場の同僚といった、比較的カジュアルな間柄の方に適しています。
関係性がさらに深い場合、また贈りものが高価な場合には「7本」の水引を選ぶこともできます。
水引にはさらに多い「10本」というものもありますが、こちらは格式高く儀礼的な意味合いがあるため、結納などの際に用いられます。
出産祝いには適していません。
出産祝いには「蝶結び(花結び)」が適しています。
この結び方は、簡単にほどけて何度でも結び直せるため、繰り返して嬉しいお祝いごとに用いられます。
結婚祝いや快気祝いなどは、「結び切り」といった結び方を選びます。
これは、一度だけであることを願うためのものであるため、出産祝いには不向きです。
表書きとは、のし紙の上段の中央に書く文字のことです。
これは、贈りものの目的について書いたものです。
そのため、出産祝いであれば「御祝」「御出産御祝」「御安産御祝」などが一般的です。
なかでも「御出産御祝」が、もっともよく使われています。
表書きの下段には、贈り主の名前を書きます。
個人の場合は中央にフルネームで、夫婦で贈る場合は中央に夫の名前をフルネームで、左側に妻の下の名前のみを書きます。
子どもなどの名前も添えることも可能ですが、4人以上の場合には、全員の名前は書かずに「〇〇家一同」「他 家族一同」などと記載し、全員の名前は別紙に記載して添えます。
職場や友人などで複数人で連名で贈る場合には、3人までは全員の名前を書きます。
その場合、役職・年齢の高い人を右側から記載するか、もしくは五十音順に並べて記載します。
4人以上になれば、代表者のみフルネームを記載し、その左側に「友人一同」「有志一同」「○○部一同」などと記載し、全員の名前と所属部署や連絡先などを別紙に記載し添えます。
贈答品を購入すると、お店の方に「外のしにしますか、内のしにしますか?」と聞かれることがあると思います。
迷った経験ありませんか?
ここでは、外のしと内のしの違いについてご紹介します。
外のしは、包装紙の外側にのしをかけるスタイルです。
贈られた側は、お祝いをいただいたことが一目瞭然に分かります。
出産祝いの場合は、お祝いの気持ちを全面に出したいので、外のしが良いでしょう。
また出産祝いを直接手渡しで贈る場合は、外のしが一般的です。
華やかで正式な贈りものとして、相手にも好印象を与えることができます。
内のしは、品物に直接のし紙をかけ、そのうえから包装紙で包むスタイルです。
贈った際には、直接相手の目に触れないため、控えめな印象です。
さりげなく贈りたいときや、カジュアルな間柄、相手に気を使わせたくないときなどにおすすめです。
出産祝いを郵送する場合などは、外のしにするとのし紙が汚れたり破損することもあるため、内のしにするのが一般的です。
相手の手元に渡ったときに、きちんと整った状態を保てるのが、内のしのメリットです。
出産祝いは、新しい命を祝う素敵な贈りものです。
お品はもちろんですが、のしにも気を配って贈るようにすると、贈り主の気持ちが先方に伝わります。
しかしながら、のしをつけ忘れたとしても慌てることはありません。
近年では、のしをつけずにリボンをかけたラッピングで贈る方も増えてきています。
気になる場合には、のしの代わりにメッセージカードを添えるなど、ひと手間かけて贈ると良いでしょう。